『樹液の春』

~優先順位の考察~

Jueki no haru - T Nyuufiiruuzu Yori No E
桜の花も
次々と顔を出す若葉も問題ではない

枝も
ねじ曲がった木の幹も重要ではなく

私が飲みたくてしかたがないもの
それは、その中にある樹液・・・
甘い蜜のジュース

春の樹液よ!
その密の甘さは私の躰を
サナギから
セミへと変える
私は飛び
歌さえも口ずさむ!